工房なあるのいなずみさんをお招きしての「とんぼ玉とモビールの工作教室」は
もう3週間前のことになってしまいましたが、無事に終了しました。 講師陣からは、「とんぼ玉もできてモビールも作れるのだから、この教室は結構お得なはず!」という 自画自賛の前評判もでていたのですが、いかがだったでしょうか? 保育園からのお友達や、私の高校時代からの友達がリピートしてくれました。 「今回は親はあんまり手伝わなくてもいいっていってたけど、また親も大変だよ。」と、 その高校時代からの友人Mさんが、ぼやいてました。 ごめん、ゴメン!!そうだったね。 でも、手を出してしまうのも母親のサガなんだよねぇ。 工房なあるから。 左から、なあるに通っているYOUちゃん、いなずみ先生、しんや先生。 ![]() しんや先生は、工房なある育ちの、美大でガラスを専攻する学生です。 「こうやりたいから、これとこれ使ってお願い。」とお任せすると、あとは意を汲んで ちゃちゃっとやってくれるので、とても助かりました。ありがとう。 ここの会場はそれなりに広いので、半分はとんぼ玉スペースに、半分は工作スペースに使いました。 こちらは、工作スペース。工作好きのKOUちゃんも今回ロケットのモビールを作りに参加してくれました。 ![]() I野姉妹の妹君。モビールを上から吊るして仕上げ作業中。 ![]() Iちゃん。去年の「はらぺこあおむし」よりも楽しかったみたい! ![]() Chisaちゃんのモビールには特別に3つとんぼ玉がついてます! とんぼ玉のガラスの色は、深い海の青色と、水のあぶくの透明を使っています。 ![]() 早速おうちの玄関に飾ってくれたところを画像で送ってくれました! 素敵ですね! ![]() Mさん母子。魚は色つきのクリアファイルを使っています。黄色い魚が入るとカラフルでかわいいですね。 ![]() 今回最年少参加のDai君。初めてだったけど、お姉さんたちと一緒にがんばりました! ![]() 第2部の星のモビールの回には、我が家のりんごも参加。 なぜかハイテンションで、変な高笑いを連発。私だったら閉口して「静かにしなさい!」と怒るところを、 流石!いなずみさんは慣れてらっしゃる。うまく相手をしてくれ、りんごもとても上機嫌でした。 ![]() 私が子供達にとんぼ玉の作り方を教えられるのも、それは親御さんが一緒にきてくれるからであって、 教えているというより、作る場を提供しているというほうが近いかもしれません。 実際、目の前で火が燃えていたら、どんな子も多少緊張してふざけないような感じがありますし。 その点、いなずみさんの子供を相手にする姿勢を見るに、 「あぁ、私には子供を教えるということは無理だなぁ。」と実感しました。 今回お願いしてよかった。 MOMOちゃんのモビール。 私の作ったサンプルは紺と黄色の2色の星だったのですが、 いなずみさんが揃えてくれた両面キラキラの用紙が大人気!一番難しいギザギザの多い星も上手にできましたね。 ![]() Lionちゃんのモビール。2部のモビールに使うとんぼ玉は、実は無地ではないのです。 雲母という素材を巻き取ってから透明のガラスを被っているので「銀河玉」というか、 中にキラキラを閉じ込めた玉になっています。 ママ曰く、「いなずみさんは、わくわくさんみたいだね。」 ほんと、そうですね。 ![]() なある工房に通うYOUちゃん。とんぼ玉作りは初めてだったようですが、幼稚園の頃からなあるに通って いるだけあって、多分ものを作る手を持っているのでしょう。 ガラスを溶かして巻き取るという工程を、アシストなしで、こなしていました。 こうやったら、こうなるかな。こうならないように、こうしようという予想をしながら作っているのかな。 ![]() というわけで、2つの工房の合同教室。お互い持ち場でしっかり自分のできることをやって、 無事に終わらせることができました!参加してくれた皆さん、ありがとうございました。 私たち講師からの願いはただ一つ。 「モビールの糸が、からまないように気をつけてね!」 *星のモビールとロケットのモビールは、モビールキャラバンさんの型紙を許可をもらって使わせていただきました。 |
子供の通う保育園の園庭の放射線量を区が測定したところ、0.12マイクロシーベルト/毎時でした。
「この数値って、どうなの?大丈夫そうだけど、どのくらい大丈夫なの?」というレベルの認識しか 私にはなかったので、もう少し知りたいと思うようになりました。 実際、0.12μsv/hというと、その場所に24時間365日いたとすると 0.12μsv/h × 24h × 365日 =1051.2μsv=1.0512ミリsv 年間1ミリシーベルトという年間被爆許容量を超えますが、46時中子供がそこにいることは ないので、確かに増えちゃったけど騒ぎ立てるほどではないというレベルです。 原発事故以前の東京新宿百人町の線量の平均は0.022から0.07μsvですから だいたい2倍から6倍の線量になってしまったことは事実で、影響はないとはいえ、 積算値は確実に増えます。 そこまではわかったのですが、実際この先どうなるのかを知っておきたいと思い、 チェルノブイリへの架け橋の野呂さんのお話会へ行って話を聞いてきました。 野呂さんは、25年前に起こったチェルノブイリ原発事故被災児童を1か月間、 空気や水のきれいな日本で保養させる活動を1992年に知人と始め、 これまでに招待した子供は19年間で648人ののぼります。 チェルノブイリの真実を知っている野呂さんから直接、放射能影響の本当のこと、 豊富な知識と経験に基づいたお話を聞くことができて、事の重大さを再認識しました。 (You Tubeで 「野呂美加」で検索すると、お話会の動画を見ることができます。) まず、線量のことですが、 0.07μsv/h以下であれば、「バックグラウンド」というそうなのですが、 事故前の値なので、安心だということです。お話会があった東京の調布市の当日の 線量が0.039μsv/hだったのですが、野呂さん曰く 「せっかく土壌が汚染されていないのだから、汚染されていない食べ物を 食べていれば後は問題はない。」とおっしゃっていました。 関東地方でホットスポットとよばれている地域の線量をみると、小数点第1位の値が 高くなっていますが(だいたい0.2μsvから0.7μsv)、 これはその地域全域がその数値の放射線で覆われてしまっているわけではなく、 震災後に水素爆発が起こった時に、関東地方にまで大量に降り注いでしまった放射能が 花粉と同じように吹き溜まってしまっていて、その場所で高い数値が出ている状況です。 そして、0.412μsv/hという数値は、チェルノブイリから 180km離れていて事故後廃村になった場所の、事故から6年経った後の線量だそうです。 そして、1μsv/hを超えると、線量計は危険を警報を鳴らし始めるそうです。 8.788μsv/hというのは、3月27日に野呂さんが直接福島の郡山市役所前で計った数値で、チェルノブイリでいうと強汚染で立ち入り禁止区域と同じ数値だそうです。 あまりの数値の高さに手が震えたと、いってました。 具体的に知ると、ニュースででてくる数値にも現実味を帯びてきますし、 福島で生活している方々が、いかに厳しい状況の中に置かれているかがわかってきます。 そして、チェルノブイリの後、子供たちにどのような影響があったのか、お話しを 聞くことができました。 野呂さんが訪問してきたのはベラルーシなので、気候など、日本とは状況が あまりにも違うので全く同じことが起こるとは限らないということでした。 よく発ガン性のリスクが高くなるといいますが、小児甲状線癌を発症しないまでも 甲状腺異常、いわゆる未病という状態の子供が多くいるということです。 甲状腺だけではなく、身体の抵抗力が落ちていて、視力低下、リンパ節の腫れ、 皮膚トラブル等など、「病気の花束」といわれるほどさまざまな不調を 抱え、疲れやすく、集中力が持たないという症状を持つ子供が増え、 例えば今までは普通に45分間行われていた学校の授業が、子供たちの 集中力がもたないという理由で、25分に短縮されているという事実には 正直、驚きました。 野呂さんは、「もっともっと悲惨な状況をたくさん見てきたけれど、 それは今は皆さんにはお話しないでおきます。今、私たちはどういう道に 進むかの岐路に立っているところで、そんな悲惨な状況を知らないで済む 未来を選択していかなくてもならないからです。」とおっしゃっていました。 一番憂うべきは、線量の高い地域で生活を続けざるを得ない方々です。 それを考えると山本太郎は、えらいですね。 野呂さんのお話会が8月20日に、北区か荒川区で開催されるそうです。 こちらから申込が できるはずですので、興味のあるかたは是非足を運ばれてはいかがでしょうか? 政治家でも、学者でもなく、母親の立場でわかりやすくお話してくれます。 今日は8月9日、長崎に原爆が落とされた日です。66年後、またこんなことを 引き起こしているなんて、日本ってイタい国ですね。 |
一度、頭の中を整理して自分の言葉で書き留めようと思いました。
震災後の原発事故、放射能汚染について、深くはわからないことが多いのですが、 自分なりに。 チェルノブイリ級のレベル7の原発事故が日本列島で起こったという事実と、 そこからだいたい250キロの東京で、どれだけ影響があるんだかないんだかわからずに 小さい子供を育てて暮らしているわけですが、このことに関しては本当に人によって 捉え方が全く違うんだなぁと感じています。 今の風潮として、子供の食物を気にして自分の子にだけ給食を食べさせないでお弁当を 持たせるとか、線量を気にして西の方に移住したいと願うお母さん達に対して、 「気にしすぎだ。」とか「放射能ヒステリーだ。」といったりする傾向があるようです。 私の考えとしては、給食に不安な要素があれば誰に何を言われようと堂々とお弁当を 持って行けばいいし、子供のためを思って移住したいと思うお母さんに他人が とやかくいう筋合いはないと思ってます。 「自分の信じるところに義がある。」という言葉がぴったりじゃないかな。 (これはNHK大河「峠の群像」で緒方拳扮する大石内蔵介が討ち入り前に、 討ち入りに参加するのをやめた家臣にいった言葉です。かなりマニアックですので 誰も知らないとは思いますが、私の中では格言です。そして緒方拳、大好きでした。) 一方、保育園の保護者会でとても印象的で、涙が出てしまったのは、隣に座っていたママの話です。 「おじいちゃんが福島で避難所暮らしをしている。去年取れたお米を「これが汚染されていない お米を送れるのは最後だから。」といって、孫達に送ろうとしてくれたけど、 「本当に大変なのはおじいちゃんたちなんだから、そんなことしてくれなくていいよ。」といって 断った。そんなおじいちゃんのことを考えたら、食べ物の産地が西だの東だの、そんなこと 申し訳なくていってられない!」 こういった実体験を持つママにとってみたら、やはりそこに義があるのではないでしょうか。 その席で別のママが紹介してくれた意見ですが、 「今起こっていることは、誰にとっても初めてのことで、何が正解で何が間違っているか、 誰もまだわからない。信用できる情報ソースを自分で持っていることが大切。」 「なるほど。こういう心持でいればいいんだな。」と思いました。 今、何も考えないで、何も気にしていなかったら、それはただの「一億4千万総白痴」ちゃんの お一人さまになってしまいます。 「かなりヤバイことになってきてるわりには、けっこう一般人は 無関心だぞ。」というのが今の私の認識なのですが、何かよからぬ方向に舵取りされている ような危機感もあります。 20年後に「お母さん、何であの時なにもしてくれなかったの?」と子供たちに言われて しまう未来にならないように、考えて行動しなくては思うのです。 友達に紹介してもらって私が参考にしているブログは「チェルノブイリへのかけはし」というブログです。 先日、ここの代表の野呂さんのお話会を聞いてきました。 その話は、また次回。 |
| ホーム |
|